スクエニを支える４つの開発部門＋αに関して調べた事をまとめてみた。

野村哲也、北瀬佳範、鳥山求、河津秋敏等、旧スクウェアの黄金時代を支えたメンバーで構成された部署。
FF7Rやキングダムハーツ等、野村哲也を中心にAAAの開発を主に行っている。
美麗なグラフィック、細部まで拘ったゲームシステムやインターフェイス、バグ等もほとんど無い作品が多く全体的に完成度が高い。FF7R、キングダムハーツ３は共に2020年前後の時点で500万本を突破している。

ゲームを出すのがとにかく遅いのが難点であり全部署で一番叩かれている。世間の目を引くタイトルが多いのもあってかゲハではとにかくこの部署の作品が叩かれる事が多い。
FF15のディレクターを野村哲也から受け継いで担当した田畑端いわく、ムービー担当、ゲーム担当はチーム内で完全に別離しおり、最後に出来たものを合わせてゲームの形にするという古い作り方をしているらしい。
その為例えばゲーム部分がまだ出来てなくてムービー担当者が先に仕事を終わらせた場合、その担当者は暇になってムービーを作りこんだりする。逆もまたしかり。ノウハウを共有して他の担当のヘルプに入る等はしないらしいが実際のとこは不明。
野村哲也氏もそれぞれの担当者が仕事をあげてくるまでの間に暇になる時間が多いのか、ゼノブレイド２のキャラデザ、初音ミクのイメージＰＶ、バットマンのフィギュアデザイン等、結構細かい仕事をゲーム製作の合間に行っている。

また、PV等を全部ムービーで作り、上からUIを重ねたなんちゃってPVを出すがこれは『こういうゲームを作りたい』という開発者のイメージを先に届ける目的でやってるらしくその後開発でPVに近い形でゲームとして完成させる方法で製作している。ムービーで唐突に顔の雰囲気が変わるのはそのせい。
その為初報であった映像がゲーム内に無い等は日常茶飯事であり、FF13やディレクター降板前に出したFF15のPVなどはゲーム内にその映像やイベントは一切使われていなかった。

中心人物である野村哲也氏は雑誌やゲームブログのインタビュー等には積極的にコメントを出すが生放送やリアルタイムでコメントを直接届く様な場にはほとんど顔を出さない。
ややナルシスト気味な言動、作品を一部私物化した様な内容、ややこしく解りにくい物語構成等で苦手な人も多いため、アンチスレも乱立している。

サガのチームも何故かこの部署にあるが、野村哲也氏を中心になって開発しているチームがほとんど関わっておらず、河津氏は基本的に独自に動いている。
旧スクウェア時代のスタッフが多めな為、おそらくそれで一か所に固められた可能性あり。そういう意味ではこの第一開発が旧スクウェアの現在の姿といえる。

齊藤陽介、浅野智也等が所属。意外ではあるがドラクエの生みの親である堀井雄二、ニーアの産みの親であるヨコオタロウはスクエニの所属では無く、外部から依頼してる形で関わっている。
プラチナゲームズ、アクワイア、トイロジック、オルカ、アートディンク等の外部に開発会社を中心にスクエニ内製の開発スタッフが協力する形でゲーム制作を行っている。
ゲームの出来はよくも悪くも開発会社によって異なる為、プロデューサーがいかに適切な人員を集められるか、また大まかな指揮をとれるかで出来が大きく左右される。
ニーアオートマタ、ドラクエ10等で大きな成果を上げた齊藤陽介が何故か現在はVtuberのプロデュースに力を入れ始め、ゲームの仕事では昔程目立った実績を上げていない。
それどころかドラクエビルダーズ2の生放送でお抱えVtuberのごり押し宣伝、評価が低迷してるバビロンズフォールを担当し、コメントを一切出さない等,近年は評判が悪い。
HD-2Dシリーズを担当してる浅野智也率いるチームのオクトパストラベラーが累計250万本、トライアングルストラテジー発売から3か月程で50万本突破と新規IPであるにも関わらずヒットを飛ばし、大きな成果を上げている。

他の部署は無いのに何故かここだけ第三開発専用のブランドロゴマークが存在する。また現在は退職しているがドラクエビルダーズ、世界樹の迷宮の産みの親である新納一哉も一時期在籍していた。
課金継続アクティブユーザー数全世界144万(2022年4月時点)を誇るFF14の開発部署。元々は2010年に製作されたクソゲーFF14を0から作り直し完全新生。
その総指揮を行った吉田直樹はその実績からスクウェアエニックスの執行役員まで昇進を果たしている。FF14自体、10年程コンテンツが継続しており、ゲーム内で様々なコンテンツが存在するが
全体的な開発傾向としてはFFの産みの親である坂口博信、イヴァリースアライアンス(FF12、FFタクティクス等の共同している世界観を指す)の産みの親である松野泰己の作品に対して強くリスペクトしたコンテンツが非常に多い。
FF3,4,5の様なジョブチェンジ。クリスタルタワー、魔大陸等のエリア。FF3～6に登場したボスキャラやアレンジＢＧＭの数々。イヴァリースとコラボしたダンジョンやボス等。
FF7以降の作品ともコラボはするが、数は非常に少なめであり、見た感じの印象では第一開発部門が製作している作品とはあまり目立ったコラボはしない様にしている様にも見える。

グローバルな開発体制に力を入れてるらしく、在籍スタッフに外人が多い(第四開発事業部の求人紹介ページより)
主にスマホゲー担当部門であり、予想では新人等が多い部署。聖剣伝説ブランドPを担当している人も元はスマホゲーのＰだった模様。
数多くのスマホゲーを出しては潰しているため、その度にアンチが批判材料にしやすい部署でもある。

FF零式等の携帯ゲーム機を中心に製作していたチーム＆FFヴェルサス13を製作時、チームを受け継いだ田畑氏がベテランの担当者を全員降格し、女性を中心に各セクションから引き抜きを行いリーダーとして採用したスタッフで構成されている。
※(この時にFF15の新しい開発方針に反発して離脱したスタッフが後の第一開発部門となるキングダムハーツ３の開発チームに移行した)

携帯機を製作していた時代からFF15にかけて一貫してアクション要素が多いRPGを手掛けており、やり込み要素が深いゲームデザイン、キャラクターのビジュアルに力を入れたグラフィック等がほとんど全作品通して評判が良いが
その一方で一貫してシナリオ、脚本の評判が悪く、ゲーム制作の中で操作の面白さに直結しない部分で作品評価を落としている勿体ないチーム。
FF15の製作の後スクエニが現在の４つの開発部門に分かれる際にどこにも所属しようとせず、独立して子会社になる道を選択している。
スタッフの悪ノリ、内輪ネタが非常に多くSNSでネタにされてる時事ネタに便乗する、ユーザーには関係ない生放送でスタッフが遊ぶゲームを作りこむ、ゲームの取材の為に経費で旅行に行ってる事をそのままFF15のPRポイントに使う等、ずれた行動が多い。
また田畑端氏が退職しFF15のDLCが開発中止になり、誰が責任者として頭を下げるのかという場面において新人のPが生放送に出演し頭を下げている。

往年のRPG、全盛期時代のRPGを現在の技術で製作する事を目的にスクエニ社内で結成された子会社。FGOのディレクターを務めていた塩川洋介氏もかつて在籍していた。
キャッチコピーの内容やゲームデザイン等を見るにクロノトリガー、聖剣伝説シリーズ等をオマージュした王道RPGを製作したいのだと思われていたが実情はかなり違っている。
全面雪で覆われた世界。消えていく世界、死者と生者が入り混じる世界等やたらと個性的な世界観を前面に推しだしており、BGMも切なさをテーマにしたピアノ楽曲が多め等、スタッフの独自色が非常に強い。
王道RPGを作るという目的で予算を引き出し自分たちが作りたい物を作っている様にしか見えず、ゲーム自体の評判も否定よりの賛否両論なもの。
結成から3作連続で右肩下がりな売上を記録し、求人情報によるとスクエニが上記4つの開発部門に移行する際に解体されたらしく、公式HPは残っているものの求人の募集は停止している。

テイルズオブゼスティリアの中心スタッフ数名がスクエニの門を叩き、支援を受けて作られたRPG製作会社。
理念は「お客様へ物語と新しい遊びの体験を提供し、製品を通じて“強いメッセージ”と“人生の応援歌となる物語”を作り続ける職人集団としてありたい」
水彩画で描くゲームという大きなコンセプトに基づいて絵作りをしており、その表現を「イストリアシェーダー」と名付けている。
ちなみにエンジンはアンリアルエンジン４を使っており、自分達で勝手にそういう名前をつけたらしい。
求めてる人材は代表の馬場氏いわく『チームとして目指しやらなくてはならない物。その中で自分が自己実現したいものを、いかに入れられるのかを考えられる人』(インタビュー参照)

第二のドラクエチームが制作中のタイトル